行政書士試験にまつわるニュース(続)
こんばんは。
行政書士の石井です。
前回のエントリーの続きです。
「日銀直接引き受け」と「買いオペレーション」
の違いについてです。
分かりやすくするために、
私を「国」、あなたを「日銀」としましょう。
例えば、私が家を立て替えようと思い、
借金をするとします。
私「家を建て替える資金1000万円借りたいなぁ。
そうだ。1000人の人に、1万円ずつ借りよう」
つまり、1000万円の借金をするのです。
国の借金なので、これを国債といいます。
そして、借り手を集めるために当然利息をつけます。
私「1万円貸してください。
その代わり10年後には1万2千円にして返しますよ」
この2千円が利息です。
「10年後に1万2千円になるのなら、
お金を貸すよ」という人はたくさん出てきます。
そしてあっという間に、
1000人集まります。
だけど、他にも国債を買いたい人は
まだまだいるかもしれません。
その場合、購入希望者は1000人の国債保有者から
買おうとします。
でも、1000人の人たちも1万円で買ったものを、
1万円で売りたいとは思いません。
他に買いたい人がたくさんいるわけですから尚更です。
そこで、この「1万円の国債」に値段がつきます。
買ってすぐの時期は「1万100円」くらいですが、
2年、3年と経過し、満期の10年に向かうにつれ、
当然値段も「1万2千円」に上がっていきます。
このいろんな人達が国債を売買する場所を
「市場」と言います。
日銀の「買いオペレーション」とはこの「市場」内で、
国債や株式などを買うことをいいます。
逆に「売りオペレーション」とは「市場」で
国債や株式を売ることをいいます。
つまり、安倍自民党総裁の言っていた
「買いオペレーション」とは市場を通して、
日銀(あなた)にも買ってもらうということです。
日銀(あなた)は「お金を刷ること」ができます。
あなた(日銀)がお金を発行して、私(国)の国債を
購入すると市場内のお金の量が増えます。
市場に出回るお金の量が増えると、インフレ方向に
向かいやすくなるため、
景気も上向きになる可能性が高まります。
ちょっと話が長くなってしまいましたので、
「日銀直接引き受け」については次回のエントリーで
お答えします。
石井